由緒正しいフランスのアンティーク木箱登場・・

petitmatin2011-06-21


先日ガイドのお仕事で古代ローマ時代に栄えた紀元前の遺跡が残る街「オータン Autin」へ行ってきました。
オータンの「ロラン美術館」には有名なレリーフイヴの誘惑」があります。
悩ましく裸で横たわるイヴの表情は何とも言えません・・
本来は横に対で「アダム」のレリーフもあったそうですが、行方不明になったとか。
だからイヴは少し寂しそうなメランコリックな表情をしてるのでしょうか。


こちらはユーモラスなレリーフの一部分。
足先だけが並んでいて、現代的でおしゃれです。



前々回がアンティークのハットボックスだったので、何となく箱シリーズになりました。
がっしりとした何の変哲もない木箱ですが、年を経た風格と焼付けの雄鶏のマークが存在感を示しています。
1900〜1920年代の非常に古い貴重な木箱です。



フランス北部の大都市リールにあった「Le Coq」というメーカーのアミドンの箱です。
まずLe Coqは雄鶏の意味で、フランスの国鳥とされています。 スポーツ用品メーカーにもありますね。
アミドン(amidon)はでん粉から作られたもので、水に溶かしてアイロンをかける時に使います。 布がしゃきっとなって、糊の様な役目をするものです。
鍵もオリジナルの当時のものです。



箱の横の両側に重量5kgと書かれています。 内側も清潔で、大変に良い状態です。
大抵この様ながっしりとした箱は、その後は道具入れに使われたりして、汚れたり傷んでくるのが普通ですが、本当にきれいで良い状態を保っています。

はこの箱とは不思議な縁があって、去年も同じ場所での蚤の市で見つけていました。 若い女性が我々には余り興味をそそらない今時の物ばかりを売っていました。 この箱もCDか何かをつっ込んであって最初は気がつきませんでした。 横からじぃ〜と見ていて、VRAC・・の文字を見つけて、フタの文字を見て主人共々コ〜フン! ぜひ、分けて欲しいとお願いしたのですが、これは売る気はない!・・の一点張り。 諦めたのでした。
それと同じ箱が同じ場所の蚤の市で、優しいおじさんから値段交渉は少し手間取りましたが、購入する事ができました。 やはり、縁があったのでしょう・・


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