オークションに行く・・

今日、主人と一緒に久しぶりにオークションに行きました。
ディジョン市内に3ヶ所オークション会場があり、今回は我家から徒歩15分ほどの、並木道が落ち葉で彩られてきれいなアヴェニュー・ヴィクトル・ユーゴーにある会場です。

こちらのオークショニスト(競売吏)はゴーティエ氏で気さくでユーモアたっぷりの方です。
みなさんはオークションというと、たまに新聞などでピカソの絵画が○○億円で落札されたとか、フランス大統領夫人カーラ・ブルーニの過去のヌード写真が予想外の高値で落札されたとか、華やかなイメージをお持ちなのではないでしょうか。

しかし、我々庶民には”それなり”の身分相応のオークションがあるのです。
"vente courante" といって ”一般の、日常の競売” とでも訳すのでしょうか、高価なものより、普段使う家具とか装飾品、家電、果ては食べ物(といっても缶詰めとか保存食です)などを競ります。
私は一度、イスラエル製のオリーブ・オイル(24本セット)を競り落とした事があります。

参加してる方々も、普段着の緊張感ゼロの競りです。
大体はプロかセミプロ、ないしはコレクターなど。

大概前日にオークション用の品物を展示して、誰でも見に行きことが出来ます。
もちろん手にとって確める事も出来ますし、大体の落札予想価格も教えて貰えます。

でも競りでは何が起こるか、始まってみるまでは判らない物です。
この日も、幾つか狙った物があったのですが、随分高値で落札されて手に入れる事が出来ませんでした。

アンティークの写真立てが沢山有ったのですが、フレームが金属製のアールデコ様式のは、値がどんどん上がり、100ユーロを超えてしまいました。
古いリネン類もバンバン買い漁ってたマダムが独り勝ち。

でも、主人は狙っていたマガジンラックをお安く落とせて大満足。
これはデザイナーのサインは無いのですが、彼曰く1950年代の有名なインテリア・デザイナーのマチュー・マテゴではないかなという事です。

彼は50年代の焼き物やオブジェが好きで、かなりのコレクター。
以前もディジョンの朝市でマテゴの黒のマガジンラックを ”たった5ユーロ”で買った事があります。

今回のは、真っ白で少し遊びがあるタイプ。
好き嫌いの分かれるタイプだと思います。

早速、どこに置こうかなと思案中。
週末にはいつも誰か、アンティーク関係の人が訪ねて来るので、これで自慢が出来ると、今から楽しみにしています。