炎を彩るアンティークのお話・・
今冬のフランスは本当にお天気が悪く、私の住んでいるブルゴーニュ地方はそうでもありませんが、各地で大雪、その後の水害、それに伴う2次災害で電気、水道などの不通と、寒い中不便な生活を強いられる方々も多いようです。
それで、いざという場合に備えて、ロウソクや懐中電灯の点検をしました。
捜していると、以前買ったロウソク立て(bougeoir:ブジョワール)が沢山出てきましたので、今回はちょっとレトロな炎に関するオブジェを紹介します。
2つとも、とてもスタンダードなブジョワールです。
買った時には、まだロウソクの残りがくっついてました。
こちらは珍しい”霜降り模様”になっています。
シックな感じがします。
男性のお部屋にも似合うのでは・・
まるでお花のようですね。
私は勝手に「マーガレットタイプ」と呼んでいます。
何故かブジョワールにはブルー系が多いです。
この2つは以前ご紹介した事がありますね。
無地物が多い中、可憐なお花模様がロマンティック。
素適なインテリアになります。
こんな可愛いロウソク(bougie:ブジー)はいくつあってもいいなあ。
これはとても珍しいピロジェンヌ(pyrogène)と呼ばれるマッチ擦りです。 50年代ぐらいまで、カフェやビストロのテーブルに置いてあった物で、煙草が吸いたくなったらマッチでこれをシュッと擦ると、シュボっと火が点くわけです。 今ではコレクターの多い、貴重品です。
これらはマッチ箱です。
基本的には台所のガスコンロの近くの壁にでも掛けてあるのが一般的でした。
陶器の箱の「allumettes」とはマッチの事。
我家の台所のマッチ箱の横の「火の用心」は京都の天神さんの市で買った物です。
この錆び錆びの箱は1900年前後のアールヌーボー模様の”由緒正しき”マッチ箱だった物です。
フタも無くなり、色あせていますが、典型的なアールヌーボーの植物のつる模様が全体に、何と浮き彫りで施されている、大変に凝った物です。
今はカードを入れたり、小物入れに使ったりしています。
ここまで来ると、捨てがたい味があります。