ワインにまつわるアンティーク達・・

petitmatin2010-04-17


ブルゴーニュに住んでいて、ワインのお勉強もし、ワインに関するお仕事も少しさせて頂いていて・・なのに、中々ワインに関するアンティークに出会えません。
というか、出会えても、やはりブルゴーニュですので、コレクターが多く、プロも高値で売買するので、手が出ないのが現実です。 今回、たまたまオークションで古い古いワイングッズを手に入れることが出来ました。


本来はマール(ブドウの搾りかすから造るブランデー)などのアルコールを入れておくもの。 現在ではインテリアに使う事が多いです。 この樽の形は、ブルゴーニュでも今では殆ど使われない大樽(foudre:フードル)の形をしています。 現在はもう少し小ぶりの樽(tonneau:トノー)が主役です。 細かい所まで細工を施した職人芸が、単なるアルコール容器をオブジェにしています。 戦前のもの。


最初に見た時は、渋い備前焼みたいな焼き物かなと思いました。 でも、手にとって見ると、実はガラス瓶に防水加工された布を巻いた水筒だったのです!  gourde(グルド)と呼ばれて、ブドウ畑で働くヴィニョロン達が休憩時にのどの渇きを癒すのに「ワイン」を飲む為の容器だそうです。  これも戦前の古いもので、当時は水よりワインの方が安全でしたので、水筒とはいえ水ではなくワインを容れていたようです。 布の剥げ具合・くたびれ具合が、何となく厳しい畑仕事の合間の束の間の休憩時のヴィニョロンの楽しみを想像させてくれる、ポエティックな一品です。



こちらはヴァンダンジュ用の鋏です。 sécateur(セカトゥール)と呼ばれています。 オークショニストの説明では19世紀の物だそうです。 何となく貫禄がありませんか・・


ひなびた雰囲気の地味な灰皿ですが、これはディジョンっ子にとっては非常に貴重なものとか。 数十年前に閉鎖になったディジョンにあったカシス工場(SABRAZIN)のPUB用の灰皿だそうです。 昔はビストロやカフェにちょこんと置かれていたのでしょう・・ 


    今回ご紹介したワイン関連のアンティークにご興味のある方は、メールにてお問い合わせ下さい。
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