作家物の器登場・・ポール・イヴァン

petitmatin2011-05-10


マルシェで・・赤い果物や白いアスパラガスが出盛りで、何となくカラフルで華やかになりました。


最近あったディジョン郊外の池のほとりでのノンビリした蚤の市で。


今回は主人のコレクションから。
彼は主に1950年代の焼き物が好きでかなり集めていますが、多くはピカソも作陶していた南仏ヴァロリスや地元ブルゴーニュなどが中心ですが、たまには他の地方にも目が行くようです。
こちらはブルターニュカンペール(Quimper)有名なアトリエ・ケラリュック(Keraluc、1946年設立)の代表的作家ポール・イヴァン(Paul Yvain)のちょっと変わったボウルです。



普通カンペールのボウルはもち手が水平に付いているのが殆どですが、イヴァンのボウルはまるで猫の耳がピンと立った様なデザインです。
彼はピカソ同様、動物や植物を大胆にシンプルかつ素朴に描いたモティーフが得意のようです。
ちなみに、敷いてあるナップは1982年製のフランスポストやフランステレコムの前身P.T.T(フランス郵政省 ministère des Postes, Télécommunications et Télédiffusions)という長い名前の由緒正しい大層なお役所の「おふきん:torchon」です。


作家Yvainのサインです。
彼は1919年生まれで、1947年設立されたばかりのアトリエ「Keraluc」で働き始め、このアトリエが閉鎖される1978年までずっとここ一筋。 活躍華々しかったヴァロリス組に比べて地味な存在だったKeraluc組も50年代アートブームで最近は再評価され、人気も上って来ています。
可愛いカフェボウルや、ロマンチックなリモージュの焼き物も素敵ですが、たまには作家物と言われる素朴な一級品を手にしたくなります・・

 
   **今回ご紹介した50年代の著名作陶家イヴァンのカンペールのボウルにご興味のある方は、メールにてお問い合わせ下さい。   詳しい情報等をお知らせいたします。

      メールアドレス  petitmatin21@gmail.com