お宝登場・・バナニアのPUB缶

ブルゴーニュはワインラバーのみならず、グルメ達にも堪らない地方です。
美味しいワインはもちろん、チーズにシャロレー牛、トリュフにエスカルゴなどなど・・

ですから、素晴らしいレストランも沢山ありますが、中でもソーリューにある「ベルナーロ・ロワゾー」は長年ミシュラン3ツ星を獲得し続けています。
手前の白くまくんはソーリュー生まれの有名な動物彫刻家フランソワ・ポンポンの作品。
ディジョンのダルシー公園にも同じレプリカがいて、待ち合わせのスポットになっています。
その後ろに、グルメ垂涎のレストラン「ロワゾー」があります。


  (アンティーク屋のおやじ)        (15年振りの再会を果たした主人)

ガイドのお客様をロワゾーへ送り届けた後、カフェで一休みしようとしたら、お隣にとても可愛いアンティーク屋さんがありました。
ちょっと覗いて見ようと入ったら、こちらの店主は何と主人の昔馴染みでした・・15年振りの再会とか。
クラシックなものから、ちょっとヒネった絵画や、私にも判り易いPUBものありで、楽しめます。


前回がポップなブイヨンKUBでしたので、今回は少しクラシックなBANANIA(バナニア)のメタル缶のご紹介です。
実は上記のおやじの店にもあり、その値段の高さにびっくりして、私もコレクション持ってたよな、それってお宝じゃんと、帰って慌てて探し出して来たのです。
手前から順番に古いものから年代の新しいのが並んでいます。
バナニアとは1912年に誕生したココア+シュガー+粉末バナナ+大麦クリームの粉末ブレンドで、カルシウムの摂取と消化を助ける子供の飲み物です。
1915年頃から、フランスでは有名なセネガル人のイラストになり、幾度かのイラストレーターの変更がありながら、1994年までメタル缶にイラストで生産されていましたが、その後は環境保護を考慮して紙箱になってしまいました。


ブルーのセネガル人のイラストは私のコレクションの中で一番古い1930年代のもの。
George Elisabethの手になるイラストは、その後のシリーズの手本となっています。
「y'a bon!」(うめえー、たまんねえ)と言うスローガンは当時のユーモリストで劇作家で俳優で監督でとても愉快なおじさんサッシャ・ギトリのネーミングだそうです。

30年代のイラストイメージをほぼ引き継いで、40年代にバナナのイメージにより近いイエローに変わりました。

50年代には有名なイラストレーターHervé Morvan(エルヴェ・モルヴァン)がイラスト担当に。 彼はMonsavonなどで知られてますね。

60年代にはグッと大胆にシンプル化されたイラストになりました。
この簡素化されたシリーズは「Ecusson」と呼ばれています。  Ecussonとは軍服の徽章や盾型の紋章の事そうで、そういえば家紋などの形に似てますね。
今回の事で、主人に色々と聞いていたら「え〜っと、多分どこかにもっと古い最初のシリーズを持ってた気がするけど・・どこへやったかなあ」と、呑気なこと。早く捜せよ! 


   **今回ご紹介した「お宝 バナニア・メタル缶」にご興味のある方は、メールにてお問い合わせ下さい。
      詳しい情報等をお知らせします。

          メールアドレス  petitmatin21@gmail.com